トラウマ・うつ・発達障害の改善に役立つ考え方について知っていこう

こんにちは。北朝霞きくのふ整体院の菊池信博と申します。

 今回は整形外科で2万人以上を改善に導いた知識と経験を持つ筆者が「ポリヴェーガル理論」について分かりやすくお伝えさせていただきます。

 朝霞市在住で、「自律神経の不調」にお悩みの方はもちろん、他地域在住の人にも参考になれば幸いです。

目次

まず自律神経って何?

 新しい理論である「ポリヴェーガル理論」について説明する前に、そもそも自律神経って何?という話になると思います。

 自律神経の役割については、消化、呼吸、性欲、生殖といった、生命活動を維持する機能を調整する、というように自分が何かしようと思わなくても24時間自動的に動かしてくれている神経だという理解でいいと思います。

 自律神経が乱れるといわゆる「自律神経失調」と呼ばれ緊張とリラックスの切り替えがうまくできなくて、ドキドキして眠れなくなったり、パニックになって呼吸がうまくできなくなるとか、無気力になってやる気がでなくなったりする状態になります。

新しい考え方「ポリヴェーガル理論」とは

 従来の考え方はスイッチのONとOFFに例えられるようにただ二つの自律神経回路しかないという認識に基づいていました。元来人間は昼間狩りをして生活し、夜は寝て休むといった行動をとっており、体の調節もその行動に合わせて働くという考えです。

 例えば昼間狩りをするときには、より動けるように興奮して心拍数が上がり血圧があがります。夜寝る時には心拍数は下がり血圧もさがります。働きを加速させたり減速させたりするのでアクセルとブレーキに例えられたりもします。

これに対して「ポリヴェーガル理論」ではストレスや環境(安全)に対して反応する際に、3つの自律神経回路がお互いに干渉しあってると考えます。

アクセル怒り、恐れ = 逃げる神経

声 大きい、激しい

呼吸 浅い・速い

表情 硬くこわばる

チューニング(安全、つながり神経

声 心地よい

呼吸 ゆったり

表情 豊か、感情が目に表れる

ブレーキ(凍結、引きこもり)神経

声 小さい、抑揚がない

呼吸 浅い・速い

表情 無表情

チューニング(安全、つながり)神経の役割

 中でもチューニング(安全、つながり神経社会交流を司り極端な他の2つをコントロールして以下の穏やかな2つの状態へもっていくことができます。

つまり

「闘う or 逃げる」→会社で同僚と協力して仕事をする、スポーツやゲームでほかの人と競いあう

「凍り付く or 引きこもる」→安心できる人と並んで休む、音楽を聴いてリラックスする

の状態に抑制するということです。

 すなわちチューニング(安全、つながり)神経の働きが良くないと極端な状態に陥りやすくなります。

ルールのある闘い

充実した仕事

スポーツ・ゲームをプレーする

穏やかな安静

愛する人とじっと寄り添う

音楽を聴いてリラックスする

※画像はあくまでイメージです。脳内の感情を表現しているわけではありません。

他の2つが過剰に働くとどうなる?

アクセル怒り、恐れ = 逃げる神経だけが過剰に働くとどうなるでしょうか?

 闘うか逃げるにせよ全身を動かすために、筋肉が活性化します。また筋肉に血液を供給するために心拍数と血圧があがります。そして消化などしている場合ではないと判断して内臓機能は低下します。

一方、ブレーキ(凍結、引きこもり)神経だけが過剰に働くとどうなるでしょうか?

 動物が脅威に対面して、絶対かなわない状態になるとショック(失神)状態になります。それをイメージすると分かりやすいです。 

 筋肉が緊張を失い、ぐったりして身体は重く感じます。手足は冷たく湿った感じがします。

また無力さ、無関心、絶望を感じます。
 慢性的にストレス状態に陥った状態が続くと、「解離」といって気がつくと別の場所にいて、どうしてそこまで行ったのか自分でも分らない。まるで他人を見るように自分自身を外から眺めているという防衛反応がでる場合もあります。

 表情の変化が乏しくなり、顔の筋肉がたるみます。人によっては老けたと思われるかもしれません。

血圧も低下し、めまいが起きやすくなります。

身体の不調に影響を及ぼすのはこちらの可能性が高いと思われます。

まとめ

 平穏な生活を送るにはチューニング(安全、つながり)神経機能させて、アクセル怒り、恐れ = 逃げる)神経ブレーキ(凍結、引きこもり)神経抑制していくのがカギということが説明できたと思います。

 これらの3つの自律神経は反射的に反応しているので、意思とは別に反応しますので「こんな嫌な態度をとりたくなかったのにやってしまった。」「もっと動きたいのに、どうしてもだるくてできない」ということも自律神経による影響の可能性が高いと言えます。

 次回はチューニング(安全、つながり)神経がどういう場合に機能しなくなるのか、また機能させるにはどうするべきかを説明していく予定です。

 朝霞台で自律神経の乱れに悩んでいる方は北朝霞きくのふ整体院で「全身調整整体」を受けてみてくださいね。           ↓

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