筋力の低下や日頃の姿勢のクセなどで、骨盤が前に倒れるようにゆがんでしまい、腰が反った状態を「反り腰」と言います。
腰痛を訴えて来院する患者さんのほとんどがこの「反り腰」の状態になっています。特に女性に多い不良姿勢で、来院する8〜9割が「反り腰」です。
そこで本記事では整形外科で2万人以上を改善に導いた知識と経験を持つ筆者が「反り腰と体の不調についての関連性」を分かりやすくお伝えさせて頂きます。
朝霞市在住で、反り腰で悩んでいる人はもちろん。他地域在住の人にも参考になれば幸いです。
①さまざまな体の痛みを引き起こす
・腰痛 腰を反らせた状態が続くと、背面の筋肉に負担がかかり、筋肉を緊張状態にしてしまいます。するとだんだん腰の筋肉が固まってコリとなり、痛みに変わってしまうのです。
・肩こり 背中の動きが悪くなることで、肩甲骨周りの筋肉も動かしづらくなります。肩甲骨と首の筋肉の繋がりにより首周辺のこり、肩のこりにつながります。
その他、
椎間板ヘルニア
腰椎すべり症
坐骨神経痛
胸郭出口症候群
頚椎症
肋間神経痛
などさまざまな部位に痛みを生じます。
②骨格のゆがみにつながる
・猫背 反り腰になると、後ろに重心が偏りがちになります。そこで前方へ体のバランスをとろうとして背中が丸くなり、猫背になるケースが多くあります。
・内股 反り腰の人は、骨盤が前傾していて、股関節は構造上内側に回旋せざるをえません。
また、内股は外反母趾と扁平足にも大きく関わってきます。
③女性特有の症状に関連する
・婦人科系疾患 反り腰で骨盤が前傾すると、子宮や卵巣に繋がる神経を圧迫してしまうことがあります。
生理時における
・下腹部痛
・腰痛(骨盤痛・臀部痛)
・腰の重だるさ
の原因になっているかもしれません。
・尿もれ…骨盤の前傾により内臓が下垂して、膀胱が圧迫され、それを支える骨盤底筋も弱まり、尿もれの原因に。
④自律神経へ影響を及ぼす
自律神経は、ストレスや睡眠不足などの影響も受けますが、反り腰によって首や背中の動きが悪くなることも自律神経へ影響を及ぼします。
①体幹の筋力低下
身体の前面にあり体を前に倒す腹直筋と、背面にあり体を後ろに倒す脊柱起立筋の二つが、お互いにバランスを取り合うことで正しい姿勢を保つことができます。
それが反り腰の場合は腹直筋、腹横筋など前面の筋肉が弱くなり背面の筋とのパワーバランスが崩れて腰椎の反りが強くなってしまいます。
そうならないためにも体幹の筋肉(特に腹筋群)をトレーニングすることが重要です。
②柔軟性の低下
これは特に股関節前面の腸腰筋や大腿直筋の硬さが強いと骨盤が前傾しやすくなります。
腸腰筋は股関節屈曲や体幹を屈曲させる働きがあるためこの筋肉が硬くなってしまうと骨盤が前傾しお辞儀をしたような状態になります。
ですがそれでは不自然な体勢になってしまうためバランスを取るために腰を反って身体をまっすぐにしようとしてしまいます。
腸腰筋はデスクワークなど長時間座ることが多い方、運動不足の方は硬くなりやすいので当てはまる方は腸腰筋のストレッチを行いましょう。
③急激な体型の変化
主に体重が増えた際に反り腰になる可能性が高まります。
体重が増えて反り腰になるメカニズムについてはこちらをご覧ください
腹部が大きくなることで前後の姿勢のバランスが崩れて反り腰になりやすい状態になりますが、同様に妊婦さんもお腹が大きくなると骨盤が前傾して反り腰になってしまうため妊娠中は腰痛に悩まれる方も多いです。
さらに出産後もお母さんたちはお子さんの抱っこなどが続き反り腰の姿勢になりがちです。
産後は骨盤のゆがみと同時に反り腰などの姿勢も整えられるとその後の体調不良に悩まされる心配が減ります。
④ハイヒールの靴を履く
女性は、ヒールの高い靴を履くことも、反り腰の原因となります。ヒールを履いた姿勢は、「急なくだりの坂道に立っている」状態に近いためです。
そのままではどうしても前傾になってしまい、つんのめりそうになります。
それを後方に修正しようとして腰の反りが強くなってしまうわけです。
いかがでしたか?女性として魅力的に見える反り腰ですが、さまざまな不調の原因ともなります。
次回は自分で反り腰を改善する方法について解説していきたいと思います。
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